腰痛の予防・解消の方法として、歩くこと=ウォーキングを薦める医師や専門家は少なくありません。一方で「腰痛は保存療法が第一だ!」として、歩くことを否定する医師や専門家も、同じくらい沢山います。本当は、どちらが正しいのでしょうか?
結論から言うと、実はどちらも正しいのです。その理由は、腰痛の原因となる種類によって、ウォーキングが有効な場合と、かえって悪化させる場合、両方ともありえるからです。
私の場合、沢山歩く日ほど腰痛が驚くほど治まり、じっと立ったままの姿勢で要ると、必ず腰痛が悪化します。私の腰痛の原因は、大腰筋もしくは腰方形筋であり、同じ姿勢で立っているほど筋肉が凝り固まり、痛み(というより引き吊るような感覚)が強まります。
それが、ジムのウォーキングマシーンで15~20分も歩けば、腰の周りの筋肉がほぐれるというか、リセットされたような感覚になり、腰痛は発症しにくくなります。仕事で往復1時間以上歩いた日などは、足はクタクタに疲れますが、腰には全くと言っていいほどダメージはなく、むしろ好調な感じがするのです。沢山歩くことにより、足から骨盤あたりにかけての筋肉が、様々な方向へと動かされるので、これが腰痛予防に効いているのでしょう。
歩く際の注意点としては、体の左右のバランスに気をつける事です。例えば、肩掛けカバンを持って歩くと、体のバランスが片方へと偏ってしまい、腰方形筋など横側の筋肉を凝り固まらせる恐れがあります。私の場合、この傾向が強いので、腰痛が常に右側か左側、どちらか片方に発症します。よって、カバンを頻繁に持ち変えたり、リュックサックのように両側均等に加重が掛かるものを背負い、左右の筋肉が均等に使われつつ歩く事がベストになります。
但しこれは、あくまで私のケースであり、腰痛の原因が別の場合は、ウォーキングは逆効果になる事もあり得ます。私のように「立ちっぱなしで発症し、歩く方が楽」という人は、私と同様、積極的に歩くことで筋肉を動かし、腰や骨盤まわりの筋肉をほぐすべきです。しかし、椎間板ヘルニアのように物理的な損傷がある人や、ぎっくり腰のように急性の痛みを発症した人は、絶対に歩き回ることは避けるべきです。
腰痛の原因のページで紹介した「筋肉が原因」のタイプの場合、歩く事は有効な対策です。一方、「身体的損傷が原因」の場合、痛みのある腰回りを動かさない事が最善になるので、歩く事は出来るだけ避けるべきです。
つまり、原因によっては、有効な対処法が真逆になるのです。まずは、自分の腰痛がどのタイプ・何が原因で起きているのかを把握すべきなのです。